華氏911 ★★

<2004年：米国>

"TIME"の表紙にもなったマイケル・ムーアのあまりにも有名な映画。
視聴率がとれない以上、深夜に放送するしかないんでしょう。

この映画を観ない人にとって、2001年9月11日はアルカイダによる米国への宣戦布告の日であり、テロに報復するためにイラクを攻撃するのは正当化されたものということになってしまいます。
この映画では、戦争ビジネスを通じてブッシュ一家とビン・ラディン一家は裏で強く結びついており、米国が戦争をするとブッシュやビン・ラディンが大金を手にするという、驚くべき裏事情が明らかにされます。
この映画を観た人にとって、「親子で国家の巨大な利権を握って大金を手にするブッシュ一家こそが米国最大の敵」とならないところが、米国ならではの感覚なのかもしれないと思います。
強い立場にいる人間が利権を握ることこそ資本主義経済という感覚が強く、いかにして自分の立場を強いものにしていくかに多くの米国人が苦心しているのが現実という気がします。
イラク攻撃を支援した英国のブレア首相が退陣することになった一方、ブッシュ大統領だけは未だに世界最強の利権を握り続けています。
昨年、”ワールド・トレード・センター”や”ユナイテッド93”といった2001年9月11日のことを描いた映画が立て続けに公開されましたが、ブッシュ親子はどんな気持ちでそれらを観たことでしょう。（きっと観てもいないのか。）
WTCには10年ほど前に上ったことがあります。
中では厳重なセキュリティチェックが行われていましたが、まさかその数年後に航空機を使った自爆テロが起きるとは思いもしませんでした。
あのWTCが映っている2001年より前の映画を観ると、9月11日の出来事は未だに信じることができません。
犠牲者の方々のご冥福をお祈りします。

Trailer ↓

華氏 911 コレクターズ・エディション

• 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
• 発売日: 2004/11/12
• メディア: DVD

華氏911の真実

• 作者: マイケル・ムーア
• 出版社/メーカー: ポプラ社
• 発売日: 2004/11/30
• メディア: 単行本

The Official Fahrenheit 9-11 Reader

• 作者: Michael Moore
• 出版社/メーカー: Penguin Books Ltd
• 発売日: 2004/10/21
• メディア: ペーパーバック

ユナイテッド93

• 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
• 発売日: 2006/11/30
• メディア: DVD

ワールド・トレード・センター スペシャル・コレクターズ・エディション

• 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
• 発売日: 2007/02/23
• メディア: DVD