のど自慢 ★

<1999年：日本>


つまらない映画ではありませんが、特別何か盛り上がる部分が映画でもありません。
一番好きなシーンは、最後に、おじいちゃんが両親の転勤で一緒に海外に行くことになった孫に向かって「上を向いて歩こう」を歌うところです。
しかしこのおじいちゃんと孫の話はストーリー上それほど重要に位置づけられていなかったのに、最後になっていきなりトリにもってきていて無理矢理な感じがあります。
普通に観ていれば主役は室井滋演じる売れない演歌歌手と、大友康平演じる一家を何とか養うために焼鳥屋の仕事に何とか採用されようとする父親役になるわけですが、映画としては主役よりも最後に「上を向いて歩こう」を最後に流すことを重視してしまったようです。（＋エンディングは「上を向いて歩こう」の替え歌になっている。）
竹中直人はいつもの独自のぶっちぎった世界を築いていますし、由利徹や小林稔侍、松田美由紀など出演している人達は結構豪華だったりします。
ただ、あまりに色々な人間模様を描こうとしているために話が散漫で、この豪華出演陣を生かせていないように感じました。
暴力や性描写はなく、悪人も出てこないので、のんびりとした気分で映画を観たい人にお勧めします。

のど自慢

• 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
• 発売日: 2003/08/20
• メディア: DVD

「のど自慢」な人びと―映画『のど自慢』ノベライズ・マガジン

• 作者: 「のど自慢」な人びと製作委員会
• 出版社/メーカー: 文芸春秋
• 発売日: 1998/12
• メディア: 単行本（ソフトカバー）