ヒューマン・トラフィック ★★

<2005年：米国>

前編・後編と2週にわたり放映されていましたが、オリジナルも3時間近い大作です。
しかも、これは実際に事件に巻き込まれた女性達が語った3つの実話に基づいており、劇場向けに制作されたのではなくテレビ放映用に制作されたもので、ゴールデングラブ賞の2部門でノミネートされている力作になっています。
東欧や東南アジアの経済状況や治安状況に地域的な問題を抱える国で、行方不明者が多発する背景の大きな要因の一つとして本作で取り上げられている人身売買が絡んでいるであろうことを現実感を持って理解できるようにさせられる内容です。

実際に本作で描かれているようなこと（あるいはそれ以上の卑劣なこと）が行われているのかと思うと、人間の持つ邪悪面の恐ろしさや、それに巻き込まれる人のあまりに悲しい運命に色々と考えさせられてしまいます。
冒頭の数十分、また途中にもかなり過激な場面が出てくるので、人と一緒に観る場合は気をつけましょう。
最後の囮捜査の突入までのシーンはかなり緊迫感がありました。

ヒューマン・トラフィック

• 出版社/メーカー: アルバトロス
• メディア: DVD