紅の豚 ★★★ [movie ★★★]
<1992年:日本>
宮崎駿作品はヨーロッパ的な町並みの雰囲気が満載の映画が多く、観ていて楽しいです。
風の谷のナウシカ、天空の城ラピュタ、魔女の宅急便、紅の豚。
どれも何回観ても飽きない素晴らしいできだと思います。
私は中でも「天空の城ラピュタ」が好きです。
紅の豚は宮崎駿作品の中で珍しく「大人が主人公」(しかも中年)だというところがポイントではないでしょうか。
凄腕のパイロットが己に魔法をいかけて豚になってしまうというおとぎ話的なテーマだったりするわけですが、完全に大人向けに作られているものだと思います。
宮崎作品は空を飛ぶテーマのものが多く、ラピュタやナウシカではありえない形のものが飛び回りますが、この映画はあくまで飛行機に関して(かなり)リアルなものに限られています。
そういった点も大人向けと感じる重要なポイントなのかもしれません。
先日、NHKの"プロフェッショナル"で宮崎駿監督を密着取材をしていました。
海を描くのが一番難しくて大変だという旨のことを話していたので、海上や海岸のシーンが多く出てくるこの映画でその海がどのように描かれているのか興味を持って観てみました。
確かに水を描くのって大変そうです。